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オフグリッド住宅とは?基本概念やメリットをご紹介します!
環境問題が深刻化する現代、持続可能なライフスタイルを志向する人々が増えています。
その中でも、自給自足とエネルギー独立を目指す「オフグリッド住宅」が注目されています。
本記事では、オフグリッド住宅の基本概念とそのメリットについてご紹介します。
□オフグリッド住宅の基本とは?
オフグリッド住宅とは、公共の送電網(グリッド)に頼らず、自宅で必要な電力を自給自足する住宅のことです。
この自給自足の生活は、自然エネルギーを利用することで実現されます。
1:自家発電の仕組み
オフグリッド住宅では、主に太陽光発電が利用されます。
太陽光パネルを設置し、日中の太陽エネルギーを電力に変換します。
この電力は蓄電池に貯められ、必要な時に使用します。
日本の一般家庭の電力使用量は月平均400kWh~600kWhですが、適切な太陽光発電システムと蓄電池を組み合わせれば、この量を賄えます。
2:水の自給自足
電力だけでなく、水の自給自足も可能です。
雨水を利用してトイレの排水や庭の散水、災害用の水として活用します。
これにより、生活に必要な上水の一部を自給自足できるのです。
3:安全性と安心感
オフグリッド住宅の導入には不安を感じる方もいるかもしれませんが、まずは部分的な導入から始めることでリスクを軽減できます。
例えば、太陽光発電で日中の電力を賄い、夜間や不足分は電力会社から購入する方法です。
これにより、徐々に完全なオフグリッド生活を目指せます。
□オフグリッド住宅のメリット
オフグリッド住宅の導入には、多くの環境的・経済的メリットがあります。
*電気料金の削減
オフグリッド住宅では、自然エネルギーを利用するため、電力会社からの電力購入が不要になります。
これにより、電気料金を大幅に削減でき、場合によってはゼロにできます。
*環境への影響の軽減
化石燃料を使用しないため、二酸化炭素の排出を抑え、地球温暖化防止に貢献します。
特に日本では、エネルギー資源の多くを輸入に頼っているため、オフグリッドシステムの普及はエネルギー自給率の向上にも寄与します。
*非常時の自立性向上
蓄電池に電力を貯めておくことで、停電時にも電力を確保できます。
冷蔵庫やインターネット、携帯電話の充電など、日常生活に必要な電力を確保できるため、災害時にも安心です。
東日本大震災以降、非常用電源としての需要も高まっています。
□まとめ
オフグリッド住宅は、環境に優しく、経済的メリットも大きい持続可能なライフスタイルを実現する方法です。
自給自足の電力供給システムと水の利用により、電気料金の削減、環境負荷の軽減、非常時の自立性向上など多くの利点があります。
これからの住宅選びの一つの選択肢として、オフグリッド住宅の導入を検討してみてはいかがでしょうか。